まさおの脳みそ

ぼくの脳みそ

今日からヒットマン 感想 無料公開漫画

 おはこんばんちわ。

 四月。新しい何かがやってきそうな、気持ちの良い季節ですね。卒業、新入生、新生活、新入社員、色んな事の転換期ですが、今回紹介する漫画ほど、今までの状況から、ある日にガラッと人生が転換した漫画は少ないのではないのでしょうか。

 

 今日は『今日からヒットマン』と言う漫画の感想です。

 僕は、よくある漫画無料サイトから見ましたよ。広告だけ回避したら、スラスラ読めたんで、どうぞ。今だけ無料かもしれないので注意。

www.sukima.me

 ・・・・あらすじ・・・・・

 35歳。食品関係の営業主任。何処にでも居る一般人。それが、主人公、稲葉 十吉(いなば とおきち)であった。

 ある日、緊急の接待を上手くこなす事で、営業先とのトラブルを避けた十吉は、アルコールの残ったまま、人気の居ない道を走っていた。

ほんの少し気を抜いてしまった瞬間、彼は誰かを轢いてしまった。慌てて停車し、現場へ引き返すと、そこで、銃撃戦が起こっていた。

 二丁と呼ばれるヒットマンと、彼を狙った者達による銃撃戦。二丁は辛くも勝利するも、大けがを負ってしまう。彼は、立ちすくむ十吉に声を掛け、残された命が消えようとする中、殺し屋の心得と、大切な人を救うミッションを十吉に伝える。なんとそのミッションを期限内に攻略しないと、愛する妻を裏社会の人間が殺しに来るという恐ろしい制限を孕んだものであった。

 十吉は、たった一つの武器である営業トークで、果たして妻を救う事が出来るのか。

・・・・・・・・

 といったのが序盤のあらすじです。

 本当にひょんな事から、ヒットマンの世界に片足を突っ込んでしまう一般人が、裏社会から足を洗うため、周りの大切な人間を守るため、いくつもの危険なミッションに挑む内に、人間的にも、ヒットマンとしても成長していきます。

 エロ・グロ描写が目立つところもありますが、トーキチと、バディであるちなつ達主要人物達に『いい人』が多く、基本的にコメディ展開で進むので、サクサク見る事が出来ストレスレスで楽しめます。

また、主人公のトーキチは、殺し屋としてのスキルが未熟な内からミッションに挑んでいるので、基本的には、心理戦であったり、交渉であったり、口先八丁で戦うので、頭をよく回転させてから行動する事から、視聴者をイライラさせる様な行動を取らないのもリアリティが有り良いです。

 基本的に絵が上手く、画も巧く、破綻しているコマも無かったように思いますし、場面場面の状況が読み取りやすかった事も印象に残っております。

 

 後半、恐らく詰め込みきれなかった展開があった事が非常に残念ではありますが、かなり大団円的に物語が終っており、良い読後感を感じる事が出来ました。殺人というものをここまでアクを抜いて、すっきりとしたモノに昇華させ、さらに深みを持たせた今作は素晴らしいモノだと感じております。

 あと、特筆すべきは序盤、1話完結の話が多く、気軽に読めた事は、読み手として非常に有益でありました。

 男性に特にお勧めできる作品であったように思います。

 ネタバレのない感想は以上。

 

 

 以後ネタバレ有り

 ツイッターのTLにこの漫画がなぜ有名でないし話題に上がらないのか、と言う旨のツイートが複数流れてきたので、検索してみたら無料でみられるとの事だったので閲覧。非常に有益でありました事から、話題に上げていただいた皆様誠に有難うございました。

 

 序盤は口先だけでなんとかしよう。という展開が多かった中、あそこまで自然にトーキチを成長させた展開が素晴らしかったと思います。誰かを守りたいと言う気持ちが、あそこまで人間を研鑽させるとは、見ていて気持ちが良かったです。一級の殺し屋になってからは、決めゴマの全てが美しく、トーキチの努力を感じさせるモノでした。素晴らしかった。

 

 トーキチのキャラも完璧で、最終盤辺り以外は、人を殺すと言う事に対し抵抗し続け、真っ当な人間性を曲げずに、人として間違った行動は取らず、殆ど無償で仲閒に対してヒットマンとして協力するのは、ヒーロー以外の何者でもなく、何となくこちらまで誇らしいような気持ちにさせてくれて良かったです。

 序盤は、会社の後輩や、ちなつ、コンビニに対して、トーキチを適当に扱いすぎる事に対して視聴者としてイライラしておりましたが、物語の中盤に入る辺りにはそれぞれに対して不思議なほど愛着が沸いており、トーキチが命をかけてミッションをする事に説得力が発生するほどでした。キャラクターも組織も、魅力的でした。

 

 中盤から終盤にかけて登場する、主要ヒットマン達の造形や、戦闘能力は、印象に残るモノが多く、コイツこっわ。と思わせてくれるヒールの存在はこの作品のスパイスでしたし、彼らに対し、今出来る事を全力で考え、立ち向かうトーキチをも輝かす存在でありました。

 

 ちなつちゃんが可愛すぎました。再度実写されるなら、佐倉絆ちゃんに是非お願いしたい。

 

 ヒットマンというマンネリになりそうなテーマの中、コメディ要素、主人公の成長要素、仲間・敵の魅力。等のパワーにより、最期まで飽きずに見れる素晴らしい作品でした。

 読んでいて、俺もちょっとは成長できたかな?と思わせてくれる作品でした。営業テクとかもちょこちょこあってトリビア的なおもしろさもありました。